3月の『ストーリー』テーマ投稿キャンペーン特別編で、写真を楽しむ撮影のコツとアドバイスを担当するカメラマンの茨木です。
今回は、3月後半の愛車撮影のお手本とアドバイスをお届けします。
<3月前半>カメラマンのお手本とアドバイスはこちらから↓↓
<お手本>
撮影ポイント:明暗差を意識する
※EXIF情報:レンズの焦点距離(67ミリ)、ストロボ有無(なし)、シャッタースピード、(1/60)、絞り(F6.3)、測光モード(パターン)、補正(なし)、カメラ(キャノンEOS R5)
撮影時の様子
この日の天気は曇り。朝から撮影をして、こちらに到着したのは日が落ちる30分ほど前。
アーケードでかなり暗い市場の多くのお店は営業を終えて、静かだけど雰囲気のある市場です。
今回の街の中での愛車撮影のポイントは、ひとつ。
明暗差を意識する。
入り口付近が比較的明るかったので、そちらで撮影することにしました。
まず、入り口から差し込む光を受けるように車を停車しました。
こんなに暗いこの場所で撮影しようと思ったのは、今回の車がシルバーだったことがあります。
アーケードの市場という暗い背景に明るいシルバーの車はよく映えるのではないか?そんな意図を持って撮影を開始しました。
より愛車を目立たせるために明暗差を使っています。
・暗い背景の中に、シルバーや白の明るい色の車。
・明るい背景の中に、ダークな色の車。
こんなふうに背景と被写体で明暗差をつけることで目線を集めることができます。
暗い場所では今回のように光が当たる場所があると、明暗差がより分かりやすくなります。
車に限らず、人物撮影などでも使えるテクニックです。
そしてライトはON。明るいライトにすることで、車に視線が集まることを狙っています。
撮影後はレタッチをかけています。そこでも車を活かすように明暗差を意識して編集しています。
撮影時は左隅の色味の強いコンテナが目立ってしまっていたので、左側を暗くしてオレンジ色を目立たなくさせ、愛車を一番明るい状態にして目がいくように工夫しています。
レタッチ前の写真
編集は撮影者が撮影する時に感じたことや表現したいことを手助けしてくれるツールのひとつです。
コツは、やりすぎないこと。ぜひ表現のひとつの手段として使ってみてください。
前回の
3月前半の記事での撮影ポイント「三分割構図」と「水平垂直」。
今回の構図も「三分割構図」をベースに「水平垂直」を心がけて撮影することで、写真全体に安定感を出しています。
さらに趣のある市場の雰囲気も活かしたかったので、背景はあまりぼかさずに撮影しました。
【番外編】写真編集を楽しむ
今回は、明暗差のある写真をiPhoneで編集してみましょう。
Androidでも同様の機能がありますので参考にしてください。
↓こちらの写真
午後の海岸。逆光なので、明暗差がかなりある写真ですね。
雰囲気のある写真に仕上げてみます。
【ブリリアンス】と【シャドウ】をググッと調節して全体を夕方の光に包まれるようなイメージで編集します。
ブリリアンスは暗い部分の明るさを調節する機能です。
逆にシャドウは暗い部分を調整する機能です。
他にも【温かみ(色温度/ホワイトバランス)】で温かい夕焼けの雰囲気を足しています。
いかがでしたか?
「ちょっと難しいかも、、、」と思われた方は、まずはスマホでマネするところからチャレンジしてみてはいかがでしょう。
上手くマネできなくてもOK!まずはやってみることが、上手への近道です。
撮影したら、「#カメラマン写真講座_市街地編」をつけてストーリーに投稿してくださいね!
みなさんからの投稿、お待ちしています。